人材育成って?

働き方改革はチームビルディングで実現!

今いる社員がそれぞれの強みを発揮して
ビジョンを実現する強い組織づくりをすすめる
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。

 

今回は人材育成のことについて書いてみたいと思います。

が、全くもって個人的に考えていることを整理する感じなので、参考にならないかもしれません。

ご容赦いただきたく、よろしくお願いします。

 

私が人材育成について考えるときに、前提にしていることが2つあります。

一つ目は、人を育てることはできない ということ。

人は育ちたいときに育つ と思っていて、こちらが思うようには育たない ということです。

ですから、本人が成長しよう と思える環境とか、成長しようと思ったときに自ら学べる環境をつくることが、会社としてできることなのではないか と。

内発的動機を大切にする感じです。

 

二つ目は、得意なことや好きなことを大切にする ということです。

その理由は、得意なことや好きなことの方が、成長スピードが速い ということと、やりがい とか 楽しい に繋がりやすい と思っているからです。

成長スピードが速いから やりがい とか 楽しい に繋がるのか、得意なことだから周囲に認められてやりがいにつながるのか、その辺の因果関係は人それぞれだと思うのですが、会社としては早く成長してくれた方が会社の成長にもつながるし、昨今言われているエンゲージメントの観点からも、やりがいをもって仕事ができるのは大事なことだと思います。

 

この2点を前提として、社員と 今後どうなっていきたいか、どう成長していこうと考えているのか ということを話し合います。

経営者の視点からは、会社のビジョンなどから今後の成長のイメージがあるわけです。

この部門ではこういう技術力を保有していきたい とか、これくらいの生産性を達成してきたい とか、、、

とすれば、個々のレベル感としてはこれくらいになって欲しい とか、こういう技術を習得してほしい とか、この立場ならこういう資格を取得してほしい とか、思うわけです。

しかし、必ずしも、社員はこの流れに乗るわけではありません。

ですから、会社として考えていることと、社員が考えていることをすり合わせていく話し合いをしていきます。

かっこよくいえばキャリアプランというのでしょうか。

この話し合いの中で意識しているのが二つ目の得意や強みを活かす ということです。

本人も意識していないことが多いので、そのあたりは丁寧に話し合います。

得意なことや好きなこと といっても、会社の目指していることと全く違うことになってしまっては意味がありません。

ですから、本人がやりたいことと、会社として実現したいこと の重なりができるように、その重なりが大きくなるようなことに向かって、本人の得意や強みを活かせることを話し会っていく感じです。

そうすることで、本人の成長が会社の成長につながることと意識できるようになり、いわゆるエンゲージメントが高くなる と思っています。

得意なこと というと、人と話すのが得意だから技術より営業 と大ざっぱに考えてしまいがちですが、技術のチームの中でもムードメイカーのような役割だったり、お客様に説明することが得意だったりということがありますので、丁寧にみていくことが必要です。

 

もう一つ、フロー理論のようなことも考慮しています。

フロー理論とは、ミハイ・チクセントミハイ博士により提唱され、人間がフロー(Flow)という経験を通してより複雑な能力や技能を持った人間へと成長していく過程を理論化した「人間発達のモデル」であり、「モチベーションの理論」です。

フローとは、内発的に動機づけられた自己の没入感覚を伴う楽しい経験を指し、フロー状態にあるとき、人は高いレベルの集中力を示し、楽しさ、満足感、状況のコントロール感、自尊感情の高まりなどを経験すると言われています。

簡単に言うと、自分の挑戦が能力とバランスが取れていると人は夢中になりやすい という感じです。

能力に対して高すぎる挑戦をしていると不安になり、低すぎる挑戦だと退屈になります。

社員が不安に感じているなら、挑戦レベルを下げるか能力を上げると夢中になれるということになります。

社員が、ひとまずほっとしたい というなら挑戦レベルを下げる、もっとやれるようになりたい というなら能力を上げるようにサポートする というのが、育成支援の方針になるかと思います。

逆に、退屈に感じているなら、能力は十分なので、挑戦レベルを上げるような目標設定する ということになります。

そうやって、個々の社員が夢中になれるレベル感で仕事に向き合えるといいな と思っています。

もちろん、個人の感情の状態などにも左右されますから、必ずしもいつもフローの状態にいることはあり得ないのですが、それを目指したいと思っています。

それが、やりがい に繋がっていくと思います。

弊社では、3年前にできたワークライフバランスのチームが、「小さいけど日本一楽しく働ける建設コンサルタント」をスローガンに起きました。

ここには、暗に、働くことはつらいこともあるけど、人間関係とか懇親会とか、働く環境を楽しくすることによって、楽しい会社になろうよ という意味あいがあるように思います。

その当時はそんなこと考えませんでしたし、今も社員の多くは明確に思ってはいないと思います。

しかし、ある時の面談で、仕事はつらいものだから仕方ないですよね という話がありました。

仕事とは、何かのために(たとえば家族のために とか)犠牲になってやるもの とか、つらいのがあたり前 という前提があるように感じました。

私も以前はそのように思うこともあったので、理解はできます。

今でも、つらいこともあります。

でも、つらいことや犠牲になることが前提ではありません。

そのために、仕事に夢中になれる環境を創っていきたいと思っています。

そんなことから、今年の弊社の目標に「働くを楽しく」と掲げました。

今は繁忙期なので、こういうことに取り組んでいくよ ということだけ年初に社員に話しました。

4月以降、具体的な取組みがスタートしていく予定です。

また、ブログでご報告できればと思っています。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。