テレワークメインにしてみての気づき その1

働き方改革はチームビルディングで実現!
今いる社員がそれぞれの強みを発揮して
ビジョンを実現する強い組織づくりをすすめる
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。
緊急事態宣言の延長を受けて、弊社も鋭意テレワーク実践中です。
といっても、全員が100%テレワークをしているのではなく、社内でのソーシャルディスタンスを保てる出社人数になるようにグループごとで調整して実行している状況です。
私自身は、なるべく出社しないようにしてみようと思って実践しています。
今回は、そこからの気づきその1です(その2以降があるかどうかは未定です)。
新型コロナで騒がれる前から出社時間は少なかったのですが、それでも朝だけでも行ける時は出社して社員とひと言ふた言交わすことにしていました。
そして、先日GW明けに久しぶりに出社(午前中だけですが)してみたところ、私に伝わってくる情報量が圧倒的に違うことに気づきました。
まずは社員の表情。いつもと変わらないのか、暗いのか、疲れてないか、そんなことが目に入ってきます。
そして、会社の雰囲気。周りで交わされている会話や言葉遣い、上手く回っているのか、トラブルがありそうか、会社として大事にしたいことが大事にされているか、そんなことが伝わってきます。
さらに、すれ違ったり、隣の席の社員との何気ない会話で、あらたな情報が。わざわざメールやチャットで報告するまでもないと判断されたことを聞く機会がありました。
いずれも、自宅でPCの前に居て、情報はチャットワークや電話だけという状況では得られないものです。
メラビアンの法則では、あるメッセージに対して視聴者の行動に影響を及ぼす割合は、
話の内容などの言語情報が7%
口調や話の早さなどの聴覚情報が38%
見た目などの視覚情報が55%
と言われています。
とすると、伝えたい内容があったときに、チャットなどのテキスト情報だけだと7%程度しか伝わらないと言えます。
動画にすればテキストの情報量の何千倍も伝えることは可能と言われていますから、そういう点からも、オンラインでも1on1のようなことがこれまで以上に重要ですし、頻度も多くすることが必要なのではないかと思いました。
それでもZOOMでの全社会のような場合は、私が話している間、他の社員はミュートにしていますから、聴覚情報としては雰囲気をつかむことはできません。
視覚情報でそれを補おうとしますが、話しながらでは難しく、疲労も重なるというわけですね。
さらに、そこにいれば伝わる情報も、テレワークの場合は社員側が発信を遮断してしまえば伝わってきません。
決まったプロジェクトやチーム活動などはチャットワーク上で全員にプロセスを公開していますので、背景や経緯などを共有することができており、必要な情報は得られていると感じています。
とすると、そういうことでない何か。
今回、上述したような、社員の雰囲気とか、会社の空気感とか を自分が大事にしているというか、注視しているというか、勝手に感じている というか、そういうことにあらためて気づきました。
そして、そもそもそれら情報は私にとって必要かどうか。
必要です。
これらは何か組織が動くとき(こういう場合は往々にして悪化するとき)の「起こり」(最近キングダムにはまってそこから使いました(笑))、もう少しわかりやすく言うとスポーツなどでいう「先行動作」のようなものと思っていて、早めに見つけることだ重要だと思っているからです。
しかし、テレワーク下ではその情報量が圧倒的に減るという現実があります。
決まったトピックでない話し合い=いわゆる雑談のようなものとして、オンラインで雑談する場をつくったり、オンライン飲み会したり、昼食はオンラインでもみんなでつないで食べる というようなことをされているケースも見かけます。
こららも有効な手立てであると思います。
でも、十分ではないかもしれません。
これまでは、「起こり」につながる情報を私が感じて行動を起こしていました。
これからは、私以外にも同じように感じられる社員を増やすことが必要だと思っています。
新型コロナウイルスが終息してくれば、100%テレワークではなくなるかもしれませんので、それほど心配する必要はないのかもしれません。
しかし、先日TVのニュースでサイボウズの青野社長が「テレワークが進んで、社長自身がテレワークがメインになったら社員から『やりやすくなった』と言われた。」とおっしゃっていました。
これだけテレワークで先行している会社でも青野社長は「自分は昭和の働き方なんで、結構出社してたんです。そしたら、出社組が主、テレワーク組が従 のような感じになってしまっていたのに気づいて反省しています」(意訳あり)とおっしゃっていました。
テレワークでしか働けない社員でも従っぽく働かなくてすむ会社になるために、試行錯誤を繰り返していこうと思います。
そういう点では、緊急事態宣言の延長は良い機会になっています。
しかし、そもそも社長室にこもっている社長さんには関係のない話ですね。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。