その施策、独りよがりでないですか?

働き方改革はチームビルディングで実現!

今いる社員がそれぞれの強みを発揮して
ビジョンを実現する強い組織づくりをすすめる
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。

 

弊社では緊急事態宣言への対応としてテレワークを一気にすすめてきましたが、宣言の解除に伴って、その目的がなくなりました。

もちろん、新しい生活スタイルを実現するための対応は必要になるため、以前の働き方に戻す ということはありませんが、テレワークの目的を設定しなおすことが必要です。

テレワークチームではその辺りを検討し、「多様な働き方を推進し、生産性の向上を目指す」としたようです。(ようです・・というのは、その辺はチームに任せているので私は直接的には関与していないためです)

結果、強制的な実施回数の設定などはせず、やりたい人がやる ということになります。

それによってどれくらいのテレワーク実施率になるかわかりませんが、やりたい人を妨げない というスタンスになりそうです。

私個人の意見としてはこれでいいと思っています。

テレワークを推進していくのだから、何が何でもテレワークで というのは、テレワークでやることが目的になってしまっていて本末転倒です。

テレワークは多様な働き方の一つに過ぎないので、それに固執することは 多様な働き方を標榜しておきながら多様であることを認めない矛盾です。

 

大事なことは、社員一人ひとりが、それぞれ思うことがある と想像することだと思っています。

テレワークすることによって、管理職はメンバーの日々の様子がわからないのでカメラを常にONにしておくこと とか、在席しているかどうかを表示しておくこと とか、管理のシステムを導入しているところもあると聞きます。

それが問題なく機能していたら、それでよいでしょう。

でも、管理される側が過度なストレスを感じてかえって仕事がはかどらなかったら良い施策とはいえないかもしれません。

 

テレワークによって日常の雑談が減ってコミュニケーションに問題があるから雑談できるチャットを設定しよう とか、昼休みはオンラインでつないで食事しよう といったしくみを導入しているところもあると聞きます。

みんなが楽しく有効に機能しているならよい取組みと思います。

でも、雑談すると怒られるかも と思ってチャットしなかったり、昼休みも毎日強制はつらい と思っていたら効果は半減するかもしれません。

 

何かしくみを導入することはよいことです。

問題解決には氷山モデルを使います。

目に見えている問題は「できごと」です。
その水面下にはそのできごとが発生する「パターン」があり、その出来事、パターンを引き起こす「構造」があり、一番下に思い込みや価値観などの「メンタルモデル」があります。

「メンタルモデル」は外からは変えられないので「構造」を変えることで解決しようと考えます。

制度やルールなどのしくみは「構造」ですので、解決策として間違いではありません。

しかし、その下にある「メンタルモデル」を無視してしくみを導入してもうまくいかないのです。

 

とりあえず制度やしくみを導入することがあるかもしれません。

もちろん、導入する側の人にとっては最善であると考えていることを導入しようと思います。

しかし、そのしくみを利用する全員がそれぞれメンタルモデルを持っています。

中には、あなたにとって最善と思われることが、最善でない人もいるかもしれません。

そこを想像しながら しくみ を考えることが大切ではないかと思うのです。

 

ちなみに弊社でテレワークを推進してみての社員の感想は、
・思ったよりはかどる
・通勤時間の分、有効に使える
・はかどるけど座りっぱなしで疲れる
・発表はいいけど、WEB会議はやりにくい(目標設定会議など)
・やれる仕事が限られる
・仕事中で困ったことや聞きたいことは上司へのダイレクトチャットで問題ない
など、立場や職種でもいろいろな意見があるようです。

弊社では週一で工程会議をやっているので、日々やることは割と明確になっていますから、PDCAを回していくだけの仕事は問題なくやれそうです。実際、テレワークをする際は、開始時間と仕事予定及び終了時間とやったこと の報告だけで済んでます。(シングルループ)

工程会議はできるグループとできないグループ というか、人によって向き不向きがありそうです。(ダブルループ)

年度目標設定など、それぞれの思いや考えを話したりする会議は難しいという反応です。(トリプルループ)

テレワークに向いている仕事をループ別で整理できそうだ というのはチームビルディングの石見師匠の考えですが、納得です。

 

弊社のテレワークスタイルも、こんなことで整理しつつ、メンタルモデルを眺めながら施策を打っていきたいと思います。

もちろん、最初から100点はあり得ませんから、やりながら学び、修正していくことが必要です。

 

そして、策定側の独りよがりにならないためにはメンバーを巻き込んで決めるのがよいと思っています。

もちろん、メンバーそれぞれのメンタルモデルがありますから、必要になるのが「対話」です。

これについては、次回書こうと思います(あくまでも予定です)。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。