こうして会社の成長のタネは消失し、やりがいが削がれていく

働き方改革はチームビルディングで実現!
今いる社員がそれぞれの強みを発揮して
ビジョンを実現する強い組織づくりをすすめる
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。
この週末のことです。
妻と昼食をとりながら雑談をしていたのですが、ひょんなことから会社の話になり、その流れで私がこのところ考えていたことを話してみようと思い、投げかけてみました。
このところといっても、おそらく7~8年は考えているテーマであり、それがこのひと月くらいの間に急速に、自分なりにですが、収束がみえてきたように感じていたことです。
一般的にはまあまあ突拍子もない落ち着きどころではあるな と思うのですが、自分の中ではそれなりにロジカルに腑に落ちてきたのです。
それで、それをわかってもらいたい という気持ちもあって投げかけてみたのですが、返ってきた言葉は「無理でしょう!」でした。
そのあと、しばらくは「無理」な理由を聞く時間となり、、、私としては沈黙です。
そして、自分なりのロジカルな理由を話しても理解してもらえないだろうな と逡巡し、「そうだよね」の一言でこの話題は終了!
ただ、その後もなんとなく悶々としたのは事実です。
一般的には無理と思われることは重々承知しているので、それを解決することを何年も考えてきているわけで、せめてそれくらいは聞いてほしかった という感じです。
一般的にはこの後、二人の間でこのテーマで進展することはないでしょう。
こういうことって、職場でもよくありませんか?
自分がいいアイデアを思いついて上司に話したら けんもほろろ だったり、部下の話に即答でダメ出ししたり。
そして、こういうことが続くとやる気が失せ、エンゲージメントが下がり、いずれ退職してしまうかもしれません。
しかし、何かビジネスにおいての成長、それは新規事業だったり、事業の改善であったり、のヒントは誰かの何気ないひと言だったりします。
企業によってはそれを目的にオフィスのレイアウトを変えてマグネットポイントをつくったり、それこそテレワークでは難しいと新たな仕組みを考えたりしています。
そういう偶然の必然のようなものを大事にするには、やはり聞き方が大事になってきます。
聞く ということには3種類あります。
一つ目は「耳で聞く」。
これは、音声で耳に入ってくる状態で、頭の中で全く他の事を考えています。
二つ目は「口で訊く」。
これは、話の「事柄」に焦点を当てていて、自分が次に何を言おうか考えています。
つまり、相手のことよりも、自分のモノサシで訊いている状態です。
三つ目は「心で聴く」。
これは、相手の「状態」に焦点を当てていて、相手が本当に必要としているのは何か、相手のモノサシを感じようとしている状態です。
職場で相談されたりする場合は、二つ目の口で訊くのことが多いのではないでしょうか。
話しを聞きながら「あー、それはこういうことだよね」と考え、「なら、こうでしょう」と答えようと思っている状態です。
自分のモノサシとは、先入観とか固定観念とか、価値観などのようなものです。
先述の私の例では、「無理でしょう」と即答される理由は、妻にとっての固定観念に照らし合わせて意見を述べられた という状態ですね。
では、どうだったら私は嬉しかったか というと、
「どうしてそう考えたのか?」とか、無理だと思っても「私は無理だと思うけど、どうしていけそうだと思うの?」のように聴いてもらえたらいいなと思います。
つまり、聴き手側のことは一旦保留して、話し手がどう思っているか、どう感じているか=相手のモノサシを理解しようとして聴いていくと話が広がっていきます。
私が学んでいるチームビルディングのコミュニティでコーチングやコンサルのトレーニングをしていますが、その場でも「話し手が『今、ここ』でこの相談をしている理由がある」ということを言われています。
話し手の話を聴きながらそれを感じようとすることで、相手のモノサシに焦点があうのではないかと思います。
これができれば、U理論でいえばダウンローディングの状態から、一旦保留して、観るへと移行(下の矢印を進む)していく一助となり、成果に結びつきやすくなるのではないかと思います。
そして、これが対話のベースになると思います。
先週の記事で対話のことについて書きましたが、それを実現するためには、メンバーがこういう聴き方ができるようになることがポイントです。
さて、一般的にはこういうことがあるとやる気が失われるのですが、今回の場合、私は妻の効き脳を知っていて思考特性を理解しているので、一瞬ムッとした後は「あー、こういう反応になるよね、一般的に」と考え、自分の考えを社内で展開するときの参考にすることができました。
※効き脳に興味のある方はこちら
コミュニケーションの問題の前提として、人と人は違い、そしてその違いを相互に理解しておくことが重要である ということですね。
人材力×組織力×関係力がチームビルディングの基本です。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。