組織は生命体というけれど

働き方改革はチームビルディングで実現!
経営者自身のアライメントと組織のアライメントを整えることで
自然に業績があがる会社にする
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。
チームビルディングのコンサルティングに入ってつくづく思うことですが、自分がやっていることは組織の内科医のような感じだなぁと。
循環器がうまく機能してない(コミュニケーションがうまくいってない)とか、
心臓が弱っている(目的とかビジョンとか、組織を動かすエネルギーが弱い)とか、
自己免疫が弱っている(問題を整理したり解決したりする知識が少ない)とか、
そういうところを直していくお手伝いをしている感じです。
本来、自己治癒力があるので、それを活性化させる役割です。
場合によっては外科的治療も必要かもしれませんが、基本的に内科的治療とか、漢方薬を処方する感じかなと思っています。
といいつつも、直接的にそのシステムの中にかかわっているので、自分自身がその組織を活性化させるエネルギーそのものですね。
昔、ミクロの決死圏という映画を観た記憶がありますが、体内に入って直接的に問題個所に処置するような感じなので、いわゆるお医者さんではありませんね。
私が関わるときは、あくまでも、組織本来の持ってる力を、目的を達成するためのあるべき形に整えて発揮できるようにする というイメージでいます。
組織はよく生命体に例えられます。(自分も今、例えていましたが(^^;)
最近はティール組織ということが広まって、特にそういう概念が一部では流行しているように思います。
これまでの組織が、「人を機械の一部」として構成しているとすれば、「人は機械ではない」という考え方に基づいて、組織は機械のような硬直化したものではなく、しなやかな生命体をメタファーとする考え方は共感できます。
私もこれを目指しています。
生命体というと、
悪いものが入ると、自然治癒力が働いて、自分たちで治す とか、ホメオスタシスが働いて恒常的に良い状態を保とうとする とか、そんなイメージがあると思います。
自分の体でいうと、意識しなくても白血球が闘ってくれたり、臓器の間で勝手に調整していいように働いてくれる状態です。
そこで、これを会社で考えると、構成要素である社員さんたちが社長の指示がなくても勝手に改善したり、自分たちで調整して仕事をすすめてくれる と思い、こんな楽なことはない と飛びつく社長さんがいらっしゃいます。
で、ティール組織にしよう という感じです。
その気持ちはわかりますし、そういう会社にすることは可能です。
が、人間でいうホメオスタシスの維持装置を会社でつくらないといけないのです。
それぞれの役割(細胞とか臓器とか)とか、
動くルール(発動の基準や情報共有)とか、
それぞれのやりとりのインフラ整備(神経系)とか、、
そして、これらは社長の意識下ではないところで動く場合もありますから、これまでのやり方とは大きく異なり、社長にとっては固定観念を取り外さなければいけないこともあるかもしれません。
社長の思うように動かないこともあります。生命体ですから。
そういうことを超えてティールのような組織を目指す というのならいいと思います。
実際、ティール組織を目指す場合、社長が自分としっかり向き合うことをお勧めされています。
今までの経営スタイルで手を放しただけ というわけにはいかないからです。
個人的には、決してティール組織に反対しているわけではありません(^^;
ただ、安易なことではないですよ ということをお伝えしたいだけです。。
それでも、社員さんは人であって機械ではないですから、その前提での経営スタイルを目指す ということを考えてみることには意味があると思います。
形にこだわる必要はないと思います。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。