部下の強みの活かし方

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社員が自立的にやりがいをもって働いて、社長が本来の仕事をすることで可能になる、
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自働経営ナビゲーターの梶川です。

 

強みを活かす ということが最近よく言われます。

強み とは、他者よりうまくできること、すぐれていること ですから、相対的なものです。

そういったものはたいていの場合、自分では自然にできてしまうものなので、自分で強みと認識していないことが多いです。

ですから、強みを活かす といってもやり方がわからないことに直面します。

 

一つの方法は他者からのフィードバックです。

自分で認識していないことと、相対的である ということから、所属している組織やチームの中で、自分の強みがなんであるか、どう見えているかを教えてもらう という方法です。

やり方はいくつかありますが、私は効き脳という思考の癖を診断するツールを利用しているので、それに基づいた特性を一覧にして、チームメンバーにチェックしてもらう ということをやります。

他にも、A4白紙にフリーフォーマットでメンバーの強みと思っていることを書いてもらう とか、ミーティングの中で直接伝え合う といった方法があります。

その時に、具体的な場面での具体的な行動をリクエストしあうと、本人とすれば、どう行動すればいいのか ということがわかりやすいですね。

 

それでもうまくいかないことも多いです。

自分自身が強みを発揮することを躊躇する場合です。

その理由は、でしゃばりたくない、でしゃばりと思われたくない、でしゃばってうまくいかなかったら迷惑をかける/非難される、でしゃばったら押し付けられる、忙しいから言わないでおこう、、、などなど、さまざまです。

たいていの場合、組織やチームの風土が影響しています。

 

解決策は2方向からです。

一つは、強みを発揮することを求める。

これはリーダーシップに関わることですが、自分自身の強みを発揮することでチームに貢献する/している ということを理解し求めることです。

ミーティングや日常の仕事のなかでだれも言い出さない、できそうにないけど、こうすればいいのに とか、こうやればできるのに とか、思ったときは自分ができることです。

そう思ったときに躊躇なく発言したり、役割を引き受けたりする ということです。

ここでいうリーダーシップは強みを発揮した結果の影響力のことを言います。

人の強みは一様ではないので、それぞれが強みを発揮することで全方位的に物事を進めることができます。

そのために、リーダーシップの発揮は不可欠です。

シェアードリーダーシップと呼ばれていますが、メンバー全員がリーダーシップを発揮すれば、特定のメンバーに負荷が偏ったりすることはありません。

 

もう一方は、受け取る側。

リーダーシップの発揮を求めていることを理解し、発揮してくれたことに対して感謝することです。

そうすることで、発揮した側も してよかった とわかることができます。フィードバックです。

もし、修正して欲しい場合は、感謝したうえでリクエストすれば、それもフィードバックとして本人の行動修正に活かすことができます。

そうやって、発揮する側が強みの発揮の仕方をアジャストしていきます。

やりながらでないと調整ができないので、フィードバックは大切ですが、意図通りでないからといっていきなり否定してはそれで終わってしまいます。

チームとして、リーダーシップを発揮しやすい環境を整えていくことが求められます。

 

強みを活かす とは、好きなことをやる、やりたいことをやる ということと必ずしもイコールではありません。

強みが相対的なものであるからですが、チームメンバーとしてはチームに貢献することが求められます。

そのときに、自分のやりたいことでメンバーが喜びチームに貢献できるのならそれば一番よいですが、やりたいことが自分勝手では意味がありません。

やりたくないかもしれないけれど、自分の強みであればそれほど苦もなくできることであるはずなので、それでチームに貢献できるのであればいいのではないかと思います。

逆に、苦手なことを引き受けて自己犠牲でやることはやめた方がいいです。

自分もつらくなりますし、苦手なことならパフォーマンスも低いのでチームへの貢献度も低くなりがちだからです。

ですから、上司としては部下の苦手なことを任せることだけは最低限やめるべきです。

 

とはいえ、自分自身が強みを活かしたことがなければ、部下の活かし方もよくわからないのが現実です。

言葉の理解にとどまらないためにも、自分自身が強みを活かそうとやってみることが大切ですね。

先述の通り相対的なものですから、第三者の力を借りるのをおすすめします。

 

究極的には、一人ひとりが背伸びせず、遠慮もせず、等身大でいられたら、それが強みでお互いの弱みを補完している理想の状態と思います。高い視点でみたらそれが一番バランスがとれているはずです。

それでも、以心伝心とはいかないでしょうから、伝えるところは伝える、受け止めるところは受け止める という対話は欠かせないですね。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。