経営者の孤独から解放されるには
目指す未来は自働経営で実現!
社員が自立的にやりがいをもって働いて、社長が本来の仕事をすることで可能になる、
持続的経営=自働経営 の実現をサポートする
自働経営ナビゲーターの梶川です。
先週、全社総会を開催しました。
弊社の年度は1~12月ですが、1~3月は繁忙期なので業務に集中することにしており、4月に昨年度の振り返りと今年度目標の展開をすることにしています。
今年度の総会は全員自宅からのテレワーク参加にしてみました。
だれもがテレワークができる準備は整っており、交代でテレワークを実施している状況ではありましたが、全員が一度にテレワークする ということは初めてです。
BCPの観点や、台風や雪などのときに無理に出社しなくても済むような体制をつくるために、私の指示で無理やり実施してみました。
やってみないとわからないこともあるからで、結果、やればできるとわかったり、改善点もいくつかあるとわかったり、あらたな一歩を進むことができたと思います。
中小企業の経営者は会社の将来を考え、将来を見据えたアクションの意思決定をしていくことが必要だと思います。
それは、社員のだれもまだ見たことのないところに行くことです。
これがリーダーの役割です。
lead やleadershipの語源であるインド・ヨーロッパ語の【leith】は、「出発する」「出発点(敷居)を越える」または「死ぬ」という意味です。
つまりリーダーの役割は何か?
一言で言うと、
『未来(未知)の世界へ出発すること』もしくは、
『知っている(既知)の世界から知らない(未知)の世界へ渡ること』
社長にしかできない役割だとも思います。
しかし、社長にも不安があるでしょう。経営者の孤独ということもあります。
経営者個人でもタックマンモデルの谷に向かいます。そこに不安がともなうからです。
ただ、成果のビジョンが見えているから頑張れます。
しかし、社員も谷に向かいます。
社長には見えている成果のビジョンも、社員には見えていません。
そうすると不安が大きすぎて谷にむかって行けません。
ですから、成果も得られません。
それを焦って社長が強引にすすめれば谷の底が抜けます。
社員が社長から離れていってしまいます。
社長は益々、孤独になります。
そこで大事になるのが、フォロワーです。
こちらの動画を観るとわかりやすいです。
フォロワーがいないと、リーダーはただの変人です。
なので、フォロワーが生まれるかどうかで、その未来が実現するかどうかというくらい大事なことです。
弊社の場合、昨年までだと、先述の全員テレワークという私の指示に対して、私が全員に想いを説明するという体制でした。
なるべくフラットに運営したいという思いがあり、私が全員を下支えするようなイメージです。
30名弱の小さな会社ですから可能だと思います。
それに対して今年は5名の経営企画チームを構成しているので、私を含めた6名で下支えするイメージになりました。
5名については1年間、ビジョンを考えてきたり、私が考える未来像を伝えてきているので、思いを共感してくれている実感があります。
結果、フォロワーになってくれていると感じています。
したがって、全社会で私の想いを全社員に伝えた後のブレークアウトセッションでもお任せできる安心感があります。
これまでの私一人が下支えしているときよりも、変化に対してスピードアップできる実感があります。
ここでの重要なポイントは、フォロワーは自らフォロワーになるのであって、リーダーに無理やりフォロワーにさせられるのではない という点です。
リーダーは目指す未来であるとか、考えていることを丁寧に、熱をもって伝えることでフォロワーを生み出すことができる。
逆にいえば、リーダーのできることは思いを伝えることだけだと思います。
ですから、会社の未来像であるビジョンなどが、自分勝手であったり、借り物であったりすると、フォロワーは生まれないかもしれません。
社員が谷を越えていく勇気が持てるような未来像を語っていきましょう。
そして、フォロワーが出現したら大事にしましょう。
そうすれば経営者の孤独も小さくなっていると思います。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。