結局やりながらでないと習得できない

目指す未来は自働経営で実現!

社員が自立的にやりがいをもって働いて、社長が本来の仕事をすることで可能になる、
持続的経営=自働経営 の実現をサポートする
自働経営ナビゲーターの梶川です。

 

今週も次世代経営チームの話です。

目指す未来を実現するために取り組む課題を話していた時のことです。

何でも言い合えるチームでありたい と言います。

現状は何でも言い合えていない。特に若手が言えていない と認識しています。

そのギャップを埋める一つのアイデアが、部署を超えた4,5人で対話する機会を設ける とのことでした。

このチームのメンバーがファシリテーターになって、月に1回の頻度で開催しよう と。

 

そこで質問です。

「このメンバーは言いたいこと言えてるの?」

しばらくの沈黙のあとに苦笑いです。

そのうち、一人が「言えてないです」と言うので、「じゃあ、言ってみて」ということで、思っていることを全員が話しました。

もっと意見を言えばいいのにと思っていた、、
○○さんと△△さんの関係が悪そうだから、意見をいいにくかった、、
自分が出来てないから言えなかった、、
意見が活発にでないのは自分を信用してくれていないからではないかと心配していた、、
などなど。

よくある話だと思うのですが、自分たちが出来ていないことを認めずに周りにやらせようとしてもうまくいきません。

氷山モデルを用いて、本当の問題解決には構造を変えることを考えます。

しかし、自分たちもできていない というパターンに蓋をしているので現実を見誤ってしまい、効果的な構造変化(しくみ)を考えられなかった(=実行しても効果のでないしくみを考えた)ということでしょう。

ある意味、自分たちができていないことを知られたくない、自分のせいでないと思っている などのメンタルモデルが影響していように思いますが、だからこそ、メンタルモデルは触りにいかない と言いながらもじっと見つめることは大事なんだと思いました。

 

そのうえで、お互いに言いたいことを言い合ってみて、

自分のことは棚にあげて言う

ということは理解できたけれども、言われればやっぱり嫌な気持ちになることなども体感しました。

思い切って伝えることで起きること、言わないで起きること の違いも話しあってみました。

なんでもかんでも言い合えばいい ってことではないことも少しは理解したようですが、何を言って何を言わないか についてはまだはっきりしていないようです。

アサーティブという考え方もありますが、一朝一夕にはできるようにはならないので、こうやって経験していくしかないと思います。

できるようになるにはホメオスタシスの壁を越えていかなければなりませんから。

 

言いたいことを言う というようなことって、言葉から想像できるイメージがあってわかったような気になってしまいます。

が、現実に体験していないものはわかっていないことが多いです。

強みを活かす とかもそうですね。

かく言う私もその口ですが、幸いなことに、チームビルディングを学んでいるコミュニティでイベントに関わったり、事業に携わったりする中で、自立自発的とはどういうことか、言いたいことを言い合うとはどういうことか、自分らしく働くとはどういうことか、コミットするとはどういうことか ということを試行錯誤しながら身をもって体感し、学んでいます。

メンバー全員がそういう考え方なので、チームビルディングが目指す組織ってこんな感じなんだ ということを腑に落ちやすく、とてもよい機会を得ていると感謝しています。

経営者になると頭でっかちになったり、フラットな立場で学ぶことが少なくなりますから、こういう場があることがとてもありがたいです。

 

言いたいことが言い合えるためには、言う側が安全安心な場だと思わなければ始まりません。
(心理的安全性とも言います)

大体の場合、職位が上のものが力によって(無意識にでも)台無しにしてしまいます。

そのものたちが、何でも言っていいぞ といったところでうまくいくはずがありません。

まあ、上のものが言いたいことが言い合えるように と言い出した時は、自分が言いたいことを言いたい もしくは、下のものをコントロールしたい というときだと感じています(苦笑)

今回の場合は、まずこのメンバーで言いたいことが言い合えるを体感し、自部署でそれを実行する以外ありません。

その結果、周囲が変わってくるはずです。

これまではなるべく階層をつくらずに、私 対 社員全員 という構図でやってきました。

なので社員面談を私が全員とやってきたのですが、地道に広まってはいったものの、浸透するには薄まってしまうような気がします。

なので、今後しばらくはこのメンバーと濃くつきあって、いかに私が彼らの固定観念や思い込みを外せるか、彼らとともにそれを経験できるようにしていこうと思います。

ちなみに、これがいわゆるアクションラーニングです。

結局、やりながらでないと学べないのですね。

逆に私がコンサルするときは、こういう経営者の日常や背景を思い浮かべて、大変だよなぁと共感しながら、でも、あえて必要なことは伝える と意識しています。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。