いわゆるチームワークではうまくいきません
社員が自立的にやりがいをもって働いて、社長が本来の仕事をすることで可能になる、
持続的経営=自働経営® の実現をサポートする
自働経営®ナビゲーターの梶川です。
先日、とある会社のサポートでチームビルディングの研修を行ってきました。
そのタイトルは「ゴルフキャディから学ぶチームビルディング」
「!」ですよね。
新入社員研修のフォローアップなのですが、ゴルフ場にて、ゴルフキャディをしながらチームビルディングを学ぶという、おそらく世界初の研修です!
研修会社とプロキャディとゴルフ場がコラボできたから可能な研修です。
ゴルフでチームビルディングなんて意味が分からないと思いますが、これが終わってみれば、企業様も研修受講者も大満足の研修だったのです。
私はサポートでの参加だったので研修の詳細は割愛しますが、ご興味のある方はご連絡くださればおつなぎします!
さて、私はチームビルディングをすすめています。
チームワークという言葉はよく聞くと思いますが、チームビルディングとの違いは何だと思いますか?
チームビルディングの3要素※はこちらでも何度も書いていますが、
人材力 × 組織力 × 関係力
です。
※チームビルディング理論/SSR理論
Strengths 強み/Structure 構造/Relation 関係
人材力は、人と人は違う ということ。
組織力は、ミッションやビジョン、ルールや仕組みのこと。
関係力は、コミュニケーションのこと。
人と人は違うから、違う人が集まって仕事をするには共通の目的やビジョン、ミッションさらにはルールや仕組みが必要です。
そして、仕事は一人ではできないので、違う人たちが集まっても意思疎通が可能なコミュニケーションのやり方が肝になるのです。
このように、3要素は独立しているものでなく、それぞれが絡んでチームを創っていきます。
私が多くの組織や会社を見てきて、一番不足していると思うのは 人材力 です。
チームワークの概念にないものも人材力だと思っています。
(チームワークもいろいろな定義があるので必ずしもこの限りではありませんが)
小さいころ、学校行事などでスポーツや合唱コンクールなどをやるときに、目標を決めたり仲良くやろうとしたりしてきたと思います。
これは、3要素のうちの組織力と関係力です。
表現は正しくないですが、みんなで集まって目標に向かってがんばろうー というのがチームワークのイメージです。
実際のところは、声の大きな人や人気者の一部のだれかが引っ張って盛り上げている一方で、声の小さな人たちは黙ってそれについていく という感じでしょうか。
特に私が子供のころは同調圧力が強かったので、人気者の意見に反対するなんてとても言い出せない 雰囲気だったように思います。
とは言え、人気者が悪い ということではなく、人気者は人気者で結果を出すために知恵を絞って頑張っていただけだと思います。
しかし、結局のところうまくいかなかった という経験もあるのではないでしょうか?
一方で、同じように人気者が引っ張っているのだけれども、なぜか役割分担がうまくいって、みんなが力を発揮しながら一つの方向に向かっている感覚がうまれて、夢中になってやっていたら優勝した
なんてことも経験したことありませんか?
上手くいったケースと行かなかったケース。
何が違ったかというと、それぞれが強みや得意を活かせて、目標に貢献できている感覚があったか、なかったか というところです。
意識してやってはいなかったと思うのですが、一人ひとりが自分の強みを発揮できる状態だったのだと思います。
これが、人材力を活かす、チームビルディングの目指すチームです。
しかしながら、一般的には人の違いなど意識することなく力を合わせる という、この構造を維持したまま大人になっているので、会社の中でも声の大きい人の意見が通りやすい。
声の大きい人(だいたい立場が上の人ですかね)は悪気があるのではないけれど、目標達成のためには少数意見や不満意見は無視します。
自分には目標達成の道筋がみえているので、その通りにやれば大丈夫だと思っているからですね。
しかし、今は多様な意見を言うことに慣れてきています。
ですから、自分の意見を聞いてもらえないことに不満を覚えます。
これが積み重なると、ハラスメント と言い出したり、メンタル不調になったり、退職したり ということになります。
先述した構造をインストールされている上司にしてみれば意味がわかりません。
目標達成のためには我慢して力を合わせる というのが当たり前と思っていますから、仕方がありません。
とは言え、今はハラスメント、メンタル不調は良くないこと というのがルールになっています。
ルールが変わっているのですから、上司の方が新しいOSをインストールしなくてはなりません。
つまり、人と人は違う ということをインストールする ということです。
日本は特に単一民族国家であり、島国でもあるので、人と人は違う ということが腑に落ちていない人が多いように思います。
頭では理解しているつもりでも、いざ、仕事の場面になるとそれをどう扱えばよいかわからない と感じているのかもしれません。
快適に仕事をする、楽しく仕事をする ということは共通のことのように思えますが、現実には、ひとそれぞれ 快適 なことも、楽しい ことも違うわけです。
それをみんな共通だ(=自分と同じ)と思って仕事をするからうまくいきません。
チームワークではうまくいかないのです。
どうしたらよいか というと、人のことはわからないのだから、聴く ことをしなければいけないのです。
丁寧にお互いの考えや感じていることを 聴きながら 仕事をする ということが、現代の当たり前である と認識を改めるところから始める必要がありますね。
これが、人材力を活かす ということです。
ちなみに、かつては上司がすべての答えをもち、目標達成の道筋がみえていました。
なぜなら、過去の延長の未来だったからです。
しかし現代は、変化のスピードも速く、変化も多様で、上司が答えを持っていることが難しい時代となりました。
新入社員が答えを持っていることも珍しくありません。
マネジメントという点でも、考え方の認識を変えなくてはならない時代になっているということです。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。