嫌われない勇気

最速で成果があがり、持続可能な経営=自働経営® の実現をサポートする
自働経営®ナビゲーターの梶川です。

 

あるミーティングでの話をしたいと思います。

一つのプロジェクトが終了し、運営していたメンバーで振り返りをしました。

1人のメンバーが、「もう少し意見すればよかったかも。言った方がいいかな と思ったけどやめたこともあって、もし言っていたらどうなっていったんだろう と思うことがある」と振り返りました。

それを受けて、私を含め、他のメンバーから「言えばよかったのに、なぜ言えなかった?何がいいづらくしていたんだろう?」

と、質問があり、それに対して

「推進メンバーだけでなく、参加メンバーには経験が長かったり、知識が多い人もたくさんいて、意見するのにはばかられた」

と答えていました。

「いやいや、そんなこと関係ないし、言った方が良くなる と思ったら伝えた方が何かが起きるからよかったと思うよ」と言うと「そうですね。嫌われる役割になって言った方がいいですね」と答えました。

と、それには即答で「嫌われないから」と答えたものの、あー、確かに以前はそんな風に考えたなぁと思いました。

 

前回書いた 自分起点 で考えると、嫌われる というのは、自分が考えている/感じていることなので、もし、他の人がそういうことをしたら嫌うことがある という枠組みを自分で持っている ということになります。

他の人が意見したときに、嫌な気持ちになるってどんな時ですかね。

なるほど という意見ならそんな気持ちにはなりませんね。

知ったかぶりをして意見しているとき とか、自分が目立とうとしていると感じるとき とか、早く会議を進めたいのにわかりきったことを確認して時間がかかっているとき とか….

こういう時はイラっとしたり嫌な気持ちになったりするかもしれません。

とすると、なるほど と思ってもらえる意見なら 嫌われない と自信をもって意見を言えるような気がします。

しかし、自分より経験が長いとか知識がある人たちがたくさんいる中では、全員をなるほど と思わせる意見はなかなかなさそうです。

とすれば、意見しにくいですね。

意見しようと思うなら、嫌われても仕方なさそうです。

とはいえ、みんながみんなすごい人ばかりではないので、その他の人のために自分が嫌われ役になって役立とう という思いになるのかもしれません。

 

実はこれ、嫌う側の気持ちと同じです。

意見する側からみた 嫌う側 の気持ちを想像してみたに過ぎない だけです。

もし、自分が 嫌うことがない人 だったら、誰かが意見した場面でイラっとしたり嫌ったりしない人だったら、誰かが意見したときに嫌うという枠組みがないので、何も恐れることなく意見をいうことができます。

なぜなら、嫌われないから。

もし、嫌う人がいたとしても、それはその人の枠組みに反応しているだけであって、私が意見したことが悪いわけではありません。

少なくとも、その意見が心からその場を良くすると信じていることであれば。

 

かつての私はまさに、『知ったかぶりをして意見しているとき とか、自分が目立とうとしていると感じるとき とか、早く会議を進めたいのにわかりきったことを確認して時間がかかっているとき とか….』にイラっとする人でした。

それでも、チームビルディングを学んで 人と人は違う ということを体感してきたり、自分自身のメンタルモデルを観察してみたりすることで、自分の見えていることがすべてではない ということを感じられるようになりました。

かつてイラっとしていたときには、自分が中心で、自分がすべてを知っているから自分の判断基準が正しい という起点でした。

だから自分に合わないことがあるとイラっとします。

ですが、今は先ほどの例でいえば、誰かが意見することで自分の気づいていないところで誰かの役に立っているだろう、さらにブラッシュアップされるだろう と思うことができます。

見えないところでもつながっている という感覚があります。

だから、意見することで嫌われることはありません。

嫌われる勇気は必要ない と思います。

 

実際には嫌う人はいるんだろうと思います。

でも、私の実現したい世界は、みんなそのままでいい というものです。

そういう世界がそこに「ある」=みんながみんなをそのままでいいと思っている と思っているので、嫌われない と思って過ごしてみます。

一方で、嫌う人は、何かが「ない」と思っているのだと思います。

でもそれはその人の枠組みなので、私の問題ではありませんし、ある意味、それはそのままでいい とも思います。

でも、「ある」から始めたらこんなに楽なのになぁ と思うのですが。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。