存在目的

最速で成果があがり、持続可能な経営=自働経営® の実現をサポートする
自働経営®ナビゲーターの梶川です。

 

今回は、先回からの後日談です。

GW前にティール組織化を宣言し私も含めて不安が結構ありましたが、GWが明けて1週間が経ち、それなりに落ち着いてきたようです。

そこで先週末に改めて全社会を開催しました。

先回の反省を踏まえて、なぜティール組織化なのか、どんな未来を目指しているのか、ビジョンを丁寧に、思いを込めて伝えました。

先回から2週間と言う時間もあって、ある程度伝わったように感じましたし、やったことがないことは想像も難しいけど、前向きに取り組んでいきましょう という雰囲気は感じられました。

 

今回やったことは、存在目的 を話し合うこと。

ティール組織には3つの柱があります。
1.自主経営(セルフマネジメント)
2.全体性(ホールネス)
3.存在目的

存在目的はそのうちの一つです。

ティール組織と言えども、経営においてはいろいろな意思決定が必要です。

自主経営においては、だれもが意思決定できる ということになります。

その時に大事なのが、存在目的 です。

いわば、意思決定するときの判断基準のようなものです。

一般的に、会社の大事にしたいこと として、経営理念やミッション、ビジョン などがあり、それに沿って意思決定しているのではないでしょうか。

存在目的もそのような機能なのですが、理念やミッション、ビジョンとは似て非なるもの というのが私の理解です。

一般的にそれらは、経営トップが決めているもの もしくは、大筋はそちらの方向 ということが多いと思います。

一方、存在目的は会社とそこに属している社員によってそこにあるもの という理解です。

メタファーが生命体なので、特定のリーダーが考えるものでなく、会社の歴史のなかで培われて育まれて、すでにそこにあると感じています。

もちろん、理念やミッション、ビジョンの策定の仕方もいろいろあり、それによっては同じものである場合もありますが、意図して創る というよりは、そこにあるものに気づく というように私は感じています。

 

とはいえ、存在目的ということを考えてみたことはこれまでにないので、DXO※というテキストを参考にして、多少アレンジしてやってみました。

※DXOとは、私がことあるごとに学びをいただいている武井浩三さんが関わっておられる、手放す経営ラボラトリーさまでまとめられている 経営を進化させる実践書 で、こちらで無料で配布されています。すごいことだと思います。

 

オンラインで行ったので、JAMボードを使いながら付箋で気になるワードやフレーズなどを書き出していきました。

5チームに分かれてやりましたが、いろんな切り口でいろんな表現がありましたが、本当に素敵なワードがたくさんでてきたなぁ というのが私の率直な感想でした。

当日、風呂に入りながらそんな思いにふけっていた時にふっと降りてきたのが、

「関わる全ての日常に思いやりを」

です。

みんなが出したワードから、

私たちの仕事は、普段私たちが使っている道路や堤防などを地域の人達に寄り添って創る(コンサルタントとして)もので、そのためには発注者と共に携わるが、発注者の意図も汲みながら場合によっては技術力の向上に寄与していく必要もある。当然、社内の仲間の協力があって実現するものである。そして、私たちは「思いやり」というものを大事にしている。それは、社内だけでなく、先述したように地域の人に寄り添うことも、発注者への関わり方も「思いやり」なのではないか

と思いました。

もう少し突っ込むと、人だけでなく、環境や地球にも思いやりをもちたい(特に私たちはある意味地球に負荷をかけているので)と思うと、

「関わる全ての日常に思いやりを」

がいいかな と自分の中ではなりました。

 

もともと、今回は あえて文章にしなくてもいい と思っていました。

というのは、まとめることによって意図がずれてしまうことを避けたい ということと、文章にしなくてもみんなの中にあればいい と思っているからです。

ただ、この方向でみんなの思いが収束しそうなら、マイナーチェンジの意見を募りながらまとめてみようかと思いますが、ちょっと違うね という意見が多いようであれば、あえてまとめることは手放そうと思います。

今は、みんなの感想、コメントを待っているところです。

結果的に文章になるのかならないのかわかりませんが、こんな風に存在目的があったんだなぁ、なんか素敵だなぁ と一人感心しています。

そして、今後は、こんな感じを存在目的として進んでいくのでしょう。

どんな感じになっていくのか、楽しみです。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。