大事にしていることを大事にされると嬉しい
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自働経営®ナビゲーターの梶川です。
先日、とある経営者の会でセミナーをさせていただきました。
毎年1回、お声かけいただいていて、今年で4年目でした。
昨年からは、人と人の違い ということをテーマでお話ししていて、昨年は「効き脳」をお伝えしたので、今年は「欲求」をお伝えしました。
・効き脳とは
人には5つの基本的欲求があって、それらは
愛・所属の欲求
力・価値の欲求
自由の欲求
楽しみの欲求
生存の欲求
です。
だれでも5つの基本的欲求を持っていますが、どの順番で大事にしているか、どれくらいの割合でそれらを持っているか、は人それぞれです。
これら基本的欲求にこれまで生きてきた枠組みや大事にしたいことが加味されて、価値観が形成されています。
セミナーの中では、それぞれが大事にしている価値観が違う中で合意形成を図る難しさや、価値観の扱われ方による不快感を感じてもらったり、それぞれの大事にしたい価値観を共有する というようなことをワークを通じて体験していただきました。
ワークの一つに、自分の大事な価値観を選びながら、他の人が大事にしている価値観も知ることができるというものをやりました。
最後に、各自の大事に思うことをプレゼンしあうのですが、それを話しているときの表情がみんな素晴らしいんです。
当然、お互いに興味を持って聞きあいますから、話している方は聞いてもらえている ということもあって、安心して話せますし、聞いてもらえているからうれしいんです。
さらに、どうしてそれを大事にしたいか、どうしてその順番なのか、何が一番大事なのか というようなことを質問しあうのですが、その時の表情も素晴らしく、そして、ついついたくさん話してしまっています。
自分の大事にしていることに興味をもってもらえる、大事にしてもらえる ということが、どれだけ嬉しいか ということだと思います。
人の行動の源泉は突き詰めると、「不快」を避けるか、「快」を得たいか のどちらか だと言われています。
顕在的か、潜在的か はわかりませんが、その行動を選択しています。
その選択の基準が価値観であって、何を不快と感じるか、何を快と感じるか は人それぞれです。
だから、他の人が自分の選択と違うことを選択したとしても、それを選択した理由が、自分の選択の理由があるのと同様に、相手にもあるはずです。
そして、その選択の基準は価値観です。
逆に言うと、行動について頭ごなしに否定される ということは、価値観を否定されるということにつながりやすいわけです。
もちろん、相手のことは尊重しよう というのは当たり前ですが、仕事の場面では、忙しさや仕事だという理由で、だれかの選択の理由は無視され、指示され、決定されていることが多いかもしれません。
だれかの価値観は否定され続けているのかもしれません。
仕事だから、我慢するのが当たり前、気持ちや感情はいらない、きついもの という価値観もあると思います。
が、やはり、大事なものを大事にされたらすごくうれしいんです。
そして、そのためにまず大事なことは、自分自身が大事にしていることを知っておく ということ。
そして、それを認めていることですね。
自分の不快は何なのか、快は何なのか。そして、自分がなぜそれを不快と思うのか、それを快と思うのか。
それを自分で認めているから相手の大事にしたいことも認められます。
いろんな会社の価値観があってもいいと思いますが、私は、お互いの大事なものを大事にできる会社がいいなと思います。
生きてる という感じがするから。
もちろん、こういう話し合いは時間がかかりますから、いわゆる生産性という点では低い とみなされるかもしれません。
しかし、そこで循環しているエネルギーは大きいので、結果的に生産性は高くなると信じています。
眉唾っぽいですが(笑)、人の力を信じたいと思います。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。