人の重なりと仕事の重なり

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自働経営®ナビゲーターの梶川です。

 

先週、弊社で防災学習と防災訓練を行いました。

何度か紹介していますが、弊社には今年度の売上を上げる=受注業務を行うフロントチームと、将来の売上のための資産を増やす10%チームがあります。

フロントチームは測量や設計、補償業務、営業などを行うチーム。

10%チームは、就業時間の10%を目安に取り組むことにしていて、今年度は、BCPチーム、デジタル化推進チーム、インスタチーム、るんるん(社内環境や働きやすさなどをテーマにする)チームがあり、フロントチームとは異なるメンバー構成で、基本的にやりたいところに参加することにしています。

 

そして、冒頭の防災に関してはBCPチームが担当し、実行してくれました。

BCPチームでは、事業継続計画の策定を中心に必要なアクションを取ってくれていて、直近ではコロナによる社内の取り扱いルールの策定や、地震や火事などの災害に対応するための計画の見直しなどを行います。

最近では、重要業務データのクラウド化などを決定しました。

これらはすべて、チームで議論し、社内展開し、稟議の代わりに提案助言制度を利用して購入、定着に至っています。

他のチームも同じ流れでやっています。

フロントチームと異なり必ずしも専門家ではないチームですが、また、ともすれば受注業務の忙しさに後手に回ってしまいそうですが、しっかりと調べ、議論し、実行に移しているのが弊社の特徴だと思います。

昨年には副業(複業)推進チームがあり、ここでも必ずしも労務の専門家でないながら、社労士と相談しながら弊社なりの副業ルールを策定しました。

労働時間合算の取り扱いの難しさなど、自分たちで調べて決めていく過程を経ているので、トップダウンで施策を展開するよりも納得度が高いと思います。

 

当初、10%チームに取り組むにあたって労働時間が増える、受注業務に10%チーム活動が付加される形、になるのではないかと危惧していましたが、結果的には増えていないように思います。

この辺りは具体的に手を打っているわけではないですが、そもそも残業時間を減らそう、有給休暇は取れるようにしよう ということが根本に定着しているので、効率的に工夫しながらやっているのだと思います。

 

10%チームの副次的な効果は、コミュニケーションの重層化です。

そもそも小さな会社なのでお互いの顔は見えるし、必要なコミュニケーションは取っていると思いますが、業種柄なのか仕事中は結構静かです。

そうすると、意図しないと必要な人としか話さない ということになります。

いざというときに話せるかどうか は、日ごろのコミュニケーションの量が大事だと思っているので、そういう意味で、部署を超えたコミュニケーションができる環境はあってよかったと思います。

 

また、人の相性みたいなこととか、強みの発揮というのが、受注業務の部署の中ではうまくいかないことがあっても、10%チームで発揮されるようなことも珍しくないです。

自分の居場所がいくつかある というのも大事なことのように思います。

 

一般的には自分の仕事はこれです という、明確な役割や責任範囲があり、その成果について評価があって賃金が決まる というような人事制度が多いと思いますが、人と人の重なりの部分をうまくデザインできないと分断が生まれてしまうような気がします。

そういう意味で弊社の社員はみんな優しいな と感じます。

自然にお互いをカバーしているような。

もちろん、部分的にはいろいろあります。人と人のことですから。

それでも、お互いを尊重しよう という思いをもちながら問題を解決しよう とすることが大事だと思いますし、実際に葛藤にもがくこともあると思います。

そうやって進んでいければよいのではないかと思っています。

優しいだけで成果はでるのか、じゃあ給与はどうやって決めるのか、などなどいろいろあると思いますが、そんなこともみんなと共に大きな流れにのっていければと思っています。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。