ティール組織考察 その1

働き方改革×チームビルディング

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変わりたい社長のメンタリングパートナー

梶川です。

 

昨日の続きです。
くどいようですが、あくまでも自称グリーンの人が想像した、もしくはグリーンの視点からみたティールであることをご承知おきくださいませ。

 

これまで学んできたティールやホラクラシーから、それが実現している組織のイメージです。
(自分は効き脳的にビジョナライズすることが苦手なので、うまく伝わるかどうか…)

・社員全員がお客様に価値提供できるようにアンテナを張り、自分ごととして仕事している
・価値提供できるようになるために不足しているスキルは自ら高めている
・チームとして向上すべきスキルなどは、チーム自らが高めている
・社員は必ずしも合理的、論理的に仕事しているわけではなく、いやなものはいやだと言い合っている(自分を抑えていない)
・だれかをコントロールすることはなく、メンバーの自主性を重んじる
・だからといって放置するのではなく、お互いに興味をもち、関与している
・何かを決めるのに稟議を回すことなく決定し、ちゃぶ台返しもない
・自らのやりたいことをやっている
・給与すらも自分たちで決めている

 

そして、これらを実現するのに必要なのが、
1.すべての情報の見える化、共有 →Self Management
2.人間らしく働くことの尊重(安心・安全な場)→Wholeness
3.会社の存在目的 →Evolutionary Purpose
なんでしょう。

 

つまり(といいつつ、大ざっぱですが)
1.お客様に価値提供したり自分ごととして仕事するためには、判断根拠となる情報が必要です。それがオープンになっていないと限定合理性や情報の非対称性によるヒエラルキーが生じます。

2.自分を抑えて仕事をしていては、いい仕事ができません。自分にも価値のある働き方を実現していくことが前提なのです。

3.会社の存在目的に共感した人がそこで働くので、会社の存在目的=自らの存在目的 になり、その実現を自分ごととして働くことができるのです。

だから、給与を自分で決めても自分勝手に会社に影響(迷惑)を与えるようなことはしないし、備品や設備を購入するに際しても自分のチームのことだけでなく会社全体を考えての最善の判断ができるようになる ということだと思います。

 

性善説というよりも、目的(ビジョン)に共感している人だけが集まっているので、会社に悪影響を及ぼす人がいない ということだと感じます。

この点では、プロジェクトごとにフリーランスが集まって実行するというよりは、みなが共同経営者のようなイメージになるのかもしれません。雇用関係は必要ないと思うのですが、一つの組織に属しているという感覚があると思います。

 

逆に、会社の存在目的と自分の存在目的が一致しなくなった場合、自然に会社を離れていくのでしょう。また、そこがない人(ぶらさがる人)にとっては働きづらい環境かもしれません。

実際、新人がこの形態の組織に馴染むのに3~5年くらいかかるとおっしゃっていました。しかし、そのスピードを強制することなく、自分のスピードで馴染めばよいともおっしゃっていました。

 

さらっと書いていますが、賢州さん自身ですら、組織構築の当初にティールのモデル組織になろうとしたときにオレンジスイッチが入って、社員にティールの本を読むことを強制したり、コンサルの宿題をちゃんとこなそうよと猛烈に推し進めたりして、社員に反発はされなかったけれど「賢州さんがそこまでいうなら」という反応になってしまったといいます。

そこで、本当は社員ひとりひとりに幸せになって欲しかったのにティールにばかり向いているな と気づき、反省して、もっとのんびりいこう と思われたそうです。

 

もう一つ、大事なポイントがAdvice Processですが、長くなりますので明日書きます。

一応考察は明日で終わる予定です。