ロード・オブ・ザ・リング

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梶川です。
3連休は久しぶりにゆっくりしました。
夫婦で1泊2日、伊勢、鳥羽を旅行してきました。
休み中も、ゴーン氏のニュースがメディアを賑わせていました。
夫婦で元日産自動車社員なので自然とその話題もでますが、食事中に妻がふと「ゴーンさんも指輪はめちゃったんだね」と言いました。
??
となったのですが、あー、ロード・オブ・ザ・リング かと。
ロード・オブ・ザ・リングは3部作の映画で観ました。指輪物語を原作とする映画ですが、
絶大な力を秘めた 一つの指輪 をめぐり、選ばれし旅の仲間9人と、冥王復活を目論む闇の軍勢との戦いと冒険を描く
(ウィキペディアより)
という概要です。
(以下、ちょっと前の映画ではありますが、少しネタバレあります)
冒険そのものも凄いのですが、絶大な力をもつ指輪をめぐる人々の心の葛藤にも見入ってしまいました。
指輪を破壊するまでの旅なのですが、ホビットという一番平和的な種族がその役目を引き受けます。
ただ、指輪を指にはめるとすごい力を手にする一方、人間性が荒んでいき、やがてその指輪を手放したくなくなります。
平和的なホビットですら、おかしくなっていきます。指輪に気持ちを乗っ取られないように、自分との戦いです。
闇の軍団からホビットを守るために護衛についた選ばれし勇者たちも、指輪が気になり、疑心暗鬼になり、そんな自分と向き合い自分を戒めるなど、心が揺れ動きます。
この映画の3部作を観終わっての感想で、「経営もこれと一緒だわ」と妻に話したことがあって、それを覚えていての冒頭の話しでした。
新しい組織形態はちょっと違うと思いますが、経営者って指輪をもってるのと同じだなと。
最初は、真摯に、まじめに目的・目標をもって経営していく。
そのうち、業績が好調だったり、逆に上手くいかなくなってきたりすると、ついつい指輪をはめてしまう。そして、それを当たり前のように振る舞い、もとに戻れなくなる。というより、しがみつく。
大げさかもしれませんが、私のような弱い人間にはそれくらいの誘惑に駆られてしまうようなことが、正直あります。
ゴーン氏も日産に来たころには真摯に日産復活を目指していたのだろうと思います(信じたい)。
セブンイレブンと言われながら、パフォーマンスだけではできないだろうと思います。
今、メディアで報道されていることは、誰が見ても、かつての自分ですらもおかしいと思うことでしょう。
でも、報道が事実なら起きてしまっていることです。
ゴーン氏のような人でも、指輪の魅力に負けてしまったのかもしれません。
どんな理由で指輪をはめてしまったのかはわかりません。
勝てば官軍、負ければ賊軍のように手のひら返すのもどうかと思いますし(後出しじゃんけんはいけません)、かといって、取り巻きの方々を責めるつもりもありません。
ただ、経営するってそういうことなんだろうって、改めて思い出したというだけのことでした。
それでは、今週もよろしくお願いいたします。