働き方改革が広まらない理由がわかった?!

目指す未来は自働経営で実現!

社員が自立的にやりがいをもって働いて、
社長が本来の仕事をすることで可能になる、
持続的経営=自働経営 の実現をサポートする
自働経営ナビゲーターの梶川です。

 

弊社(梶川土木コンサルタント)が今のような経営スタイル=自働経営 になったのは、やはりワークライフバランスに舵をきったことが大きな転機だったと思います。今では働き方改革に相当すると思いますが。

ですが、世間では働き方改革に懐疑的もしくは賛同していない中小企業の経営者も多いのが現実です。

なぜなのか、とずーっと思っていたのですが、先日チームビルディングのコミュニティでの勉強会でこういうことかと腹落ちしたので、それを整理したいと思います。
(ここからは私の個人的な見解ですので、必ずしも正しくないことをご承知おきください)

 

ティール組織で有名になった5つの組織モデルがあります。
(吉原史郎さんのこちらのサイトからお借りしています)

働き方改革で目指している組織はグリーンに相当すると感じています。

実際、弊社でワークライフバランスに取り組んだ結果、グリーンに相当する組織になったと思います。

グリーンであることは悪くないと思います。

ここで、私もよく引用しているマッキンゼーの7Sモデルです。
(7Sモデルの是非は別にして、説明用としてご理解いただければ幸いです)

成果を上げるには、これら7つの要素に整合がとれていることが重要です。

先ほどの5つの組織モデルは経営スタイルに相当すると考えます。

このとき、経営者の頭の中では自分の価値観や戦略があって、本能的に経営スタイルを選択していると思うんです。

としたときに、その会社や経営者の目指す戦略や価値観(まとめてビジネスモデルと言えるかもしれません)がオレンジやアンバーと整合するものだったとしたら、グリーンに相当する働き方改革は受け入れられないものになるのではないか と思いました。

働き方改革に賛同できない経営者はオレンジ、アンバー、レッドの価値観の人なのではないかな と。

セミナーに参加して働き方改革の進め方よりも制度構築に興味のある方たちもそうではないかなと。

つまり、働き方改革を勧める側としては、そこと整合がとれていることも含めて伝えていかないといけないのではないかと感じた次第です。
(現実的には経営者の実存的変容の必要性にぶつかるということなのですが…)

 

一方で、実は7Sの中の価値観は、英語では シェアードバリュー です。

つまり、社長個人の価値観ではなく、組織に共有された価値観という意味です。

一昔前なら、価値観は単一(みんなで豊かになる)だったので特に問題は生じなかったですし、情報量も少なかったので、社長の価値観に異を唱える社員はほとんどいなかったでしょう。

しかし、今はSNSなどで働き方やワークライフバランス、労使についての情報などを社員が個人個人で入手できる時代です。

経営者による情報統制は不可能ですから、社長の価値観に無条件に迎合する社員も少ないと思われます。

とすると、シェアードバリューそのものが危うい状態のうえに、人材の多様化による価値観との不整合が生じて、社長はアンバーで行きたいのに社員はグリーンを目指している というようなことが起きています。

そういう点で、働き方改革はソフトの4Sや必要に応じてシステムも整合させることができる取り組みなので、現代の企業では必須の取り組みだと思います。

 

しかし、最近の働き方改革のイメージはソフトの4Sを無視して、ハードの3Sにある仕組み=制度 だけを変えようとしているように映ります。

社員置き去りの働き方改革とか、日常の仕事と乖離している働き方改革とか、長続きしない働き方改革はこういうことが原因だと思います。

それではうまくいかないことは書いてきた通りですので、7つの要素の整合がとれるような取り組みを進めてもらいたいと思います。

私たちが取り組むチームビルディングでは、まさにここを意識した組織づくりを進めています。

 

さて、弊社はワークライフバランスに取り組んで、グリーン組織のような形で経営を進めておりました。

特に大きな不満はなかったのですが、表向き仲はいいけど目標達成に向けての本音のやりとりができていない というか、目標達成よりも和を大切にする感じだったんですよね。

大きな問題にはなっていなかったのでまあ様子を見るかと思っていた時に、最強のチームビルディングと出会って、勧めてくれた人が「うまくいっていると思っている経営者ほど受けた方がいいよ」と言われたのがきっかけでした。

結果、ティールとは言いませんが、グリーンから一歩抜け出して、歩みだしていると感じています。
(ティールを目指しているわけではありませんが、ティールとグリーンの間はかなり遠い と吉原さんも言われていました)

自働経営はこのあたりを目指しているイメージです。

ティールはグリーン以下の組織を包含しています。
グリーンはオレンジ以下の組織を包含しています。
つまり、自働経営の実現にはグリーン以下の組織を包含しているわけですが、そういう意味で組織スタイルに関わらない必要なことがあると思っています。

その秘訣をお伝えする無料動画セミナーを公開します。
自働経営ラボとしては今年最初で最後の?(まだ1月なのに!)イベントです。
1/16公開予定ですので、当日あらためてご案内する予定です。
中小企業経営者の方には是非、見ていただきたいと思っています。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。