ワークライフバランスの原体験

働き方改革×チームビルディング

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梶川です。

 

前職時代、カルロスに任せる前(爆)の’95~’97の3年間、イギリスの開発拠点があるクランフィールドというところに出向する機会を得ました。

住んだのは隣の市のミルトンキーンズというところで、ロンドンから車で高速を使って1時間ほど北に行ったところになります。2015ラグビーワールドカップで日本vsサモアの試合が行われたところになります。

といっても、私がいた頃はそんな立派なスタジアムはなかったように記憶していますが。

 

当時、赴任が決まったのは、長女が生後6ヶ月のときで、1月に先発で赴任し、家を探し、3月に家族を呼び寄せました。

初めての子育てを夫婦だけで、異国の地で経験したことが、今の自分のワークライフバランスのベースにあるような気がしています。

双方の両親もいませんので、頼れる身内がいないなかで、いろいろやりくりしたことは良い経験でした。

 

海外赴任者ということで、就業中でも家族に何かあれば外出することは問題ありませんでした。

英語がそれほど得意でない妻ですので、子供が熱をだしたり、病気になればロンドンの日本人医師のいるところに行くことになり、その送迎は私が付き添うことになります。

 

子供が小さいので、風呂に入れたり一緒に夕飯を食べたりするために、定時で帰ることにしていました。英人たちが定時で帰るので帰りやすかったです。英人は基本的に残業も休日出勤もしないので、そういう働き方もありなんだ というのを実感しました。

それこそ、残業してもらっていると、奥さんから「うちのハズバンドを早く帰して」と言われることもありましたし。

余談になりますが、英人は古いものを大事にするという気質がありますが、当時イギリスで製造していたマーチという車(英国ではマイクラ)がありました。Nissanで働いているのだからマイクラくらい買いなよ と英人にいったところ、「いやいや、同じ値段だすなら、中古のBMWを買うよ」と言ってましたね。

 

せっかく海外赴任しているので、ホリデイにはどこへ行こうか、1年前には予定を決めていました。早く予約すれば安かったと思います。夏休みや冬休みは1週間単位での休みでしたので、しっかり満喫できる計画にしました。

このときの経験が今の会社でのリフレッシュ休暇制度のもとになっています。

 

そして、第2子は現地で出産になりました。

日本人のプライベート病院での出産も選択肢にありましたが、費用もそれなりにかかりますので、現地の病院での出産を選びました。基本的に無料です。

地域の担当の看護師のような方が定期的に家に来てくれて、様子を確認してくれました。

また、一定時期には地域のセンターに行き、検診をうけました。

それらはすべて英語になるので、私も同席です。仕事を抜けての対応になります。

そして、出産当日も立会いです。英語の通訳もしなくてはなりません。

出産の英語なんて習った記憶がありませんが、生みの苦しみの最中の者と異国の先生との通訳はそれなりに難しいものがありましたが、いい経験でした。

3歳になっていた長女も立ち会いましたが、始め塗り絵をして時間を潰していたものの、苦しむ母親を横目に見てミッキーマウスを真っ黒に塗っていたのは、彼女なりの心の揺れ動きを現していたのだろうとびっくりしました。

その娘が帰宅後にひとりベッドの上で「ひっひっふー」とやっていたのは更なる衝撃でしたが(笑)

 

長女を途中からナーサリー(保育園相当)に入れたのですが、それこそお遊戯会や面談などは当たり前のように夫婦同伴で、まだ、日本ではお父さんが入学式にも参加しない時代でしたが、自分ではそれが標準になったのも大きいと思います。

遊園地にいったときに、前後2列で二人ずつ座るような乗り物の場合、親二人子二人のケースで、日本では親子で2列になることが多いと思うのですが、あちらでは子供で1列、親で1列という具合に座ります。これも、文化の違いかなぁと思った記憶があります。

 

子供とのこと以外でも、家の芝刈りや庭の木を切ったりすることが日常だったり、買い物に行くにしても一緒でないとだめだったり、仕事も当然あるのですが、ライフの部分の印象がすごく強烈だった3年間でした。

まだまだ、たくさんあるのですが、人生を楽しんでいた時期だったかなぁと思います。

今は子供も大きくなって、これまでより仕事に重心がシフトした日々を送っていますが、そんな中、妻と次女は現在ドイツ・オーストリアに旅行に行っていますので、長女と猫と留守を守っています。

ドイツでは’95に行った懐かしいところも訪問しているようです。

 

ということで、この週末はクリスマスイブもからんでの3連休ですね!

ちなみに、ヨーロッパの冬は早くに暗くなって寂しいので、イルミネーションで紛らわしています。

といっても、20年前のことですけれど。

 

では、今週もありがとうございました。

Have a nice weekend!