人は強みでやらかす

働き方改革×チームビルディング
働き方改革はチームビルディングで実現!
人が活きて業績があがる本当の働き方改革を広める
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。
先週末は、チームビルディングを共に学んでいる仲間との2泊3日の合宿でした。
盛りだくさんの内容で、学びあり、笑いあり と、とても充実していましたが、すべてを使い果たした感じで疲れました(^^;)
プログラムとして、いろいろなインプットの学びや体験がありましたが、その一つで 事件 と呼ばれることがありました(個人的にはそこまで大げさかな?という感じですが)。
それは、仲間で仮想体験ゲームに取り組んだときに起きました。
普段、コンサルタントとしてクライアント先で仮想体験ゲームを実施し、いろいろな気づきを得ていただいているのですが、普段あまり使用していないゲームをみんなで体験してみよう というのが主旨でした。
そのゲームはどちらかというと、効き脳Aを有効活用することが求められるものです。
*効き脳の説明はこちら
効き脳がAの私としては、まさに出番です。
*私の効き脳の紹介はこちら
しかし、2年前にチームビルディングにはまったきっかけとなったのもゲームで、その時に自分が突っ走ってしまったという振り返り、気づきをもらっていたので、今回はそこに気をつけて取り組もうと思いました。
結果、制限時間内に見事、正解にたどりつきました。
が、事件と呼ばれることになったのはここからです。
終わってからの振り返りにて、またも同じフィードバックをもらってしまったのです。
勝手に突っ走っている と。
フィードバックを受けていた様相が 事件 と呼ばれる状況だったのですが(汗)、詳細はここでは割愛します。
自分としては、気をつけていたはずなのに…なぜ、起きたのか。
「自分は問題の一部である」という原則にのっとり(問題の全部では? という突っ込みは置いといて…)、いろいろなメンバーと話したりして自己振り返りをしました。
そして、たどりついた自分なりの答えの一つは、「ビジョンを共有していたらよかったのではないか」 ということです。
私たちのチームは、効き脳でいうと、A、B、C、Dと揃っていました。
ゲームの目的は制限時間内に正解を導き出すことです。
しかし、どうやって全員でそこにたどり着くかのイメージを共有せずに始めてしまいました。
私としてはAを活かすことに集中しながらも、全員を見ながら進めたつもりでしたが、他のメンバーがどうやって自分の強みを活かすのかのイメージを確認していませんでした。(やらかし その1)
チームビルダーの集まりだったので、お互いの効き脳はだいたい把握しています。そして、私個人としては気心がしれているつもりだったので、お互いに強みを活かしながら、弱みはカバーしてくれるものと、勝手に思い込んでいました。(やらかし その2)
そこですでに思い込みの罠にはまっていたのです。
心理的安全性が担保されていればカバーしてくれていたのだと思うのですが、それすらもできないほどだったのでしょう。
効き脳Aがやらかした時に言われる悪口の例として、無神経、とっつきにくい、権力志向、などがあります。つまり、言いだしにくかったのだと思います。
一方、私がどうやって強みを活かそうか考えていたことを伝えてもいませんでした。(やらかし その3)
効き脳Aは結論先行で、余計なことを話しません。自分なりに必要だと思ったこと以外は話さないことが多いのです。自分なりに が曲者です。
他の人には頭の中は見えないのですから、意図して自分の考えを「説明する」ことの必要性を改めて痛感しました。
ゲームの目的すらも、自分はゲームそのものの目的を達成すればよいと思っていましたが、他のメンバーは、ゲームを客観的に味わいながらクライアント先で使うことをイメージして、その気づきを得たい という目的を持っている方もいました。
というようなことを踏まえて、今回の件では、ゲームを開始するまえに、その目的をメンバーで確認、共有し、どうやってそのゲームに関わろうとしているかを確認、共有して、役割を決めるなどすることによってゴールまでのビジョンを共有することが必要だったのだろう と思いました。
もちろん、十分であるかどうか は、そのときのメンバーに聞いてみないとわかりませんが。
まさに、人と人は違う という前提が抜け落ちていたということです。
組織の変革のプロセスはタックマンモデルで表されます。
今回の例でいえば、ゲームを解くチームがまず「形成」されました。
ゲームを解くためのやり方などが決まっていないため、不安な状態「嵐」になっていきます。
そこで、徐々に役割などが決まり、どのように解決していけばよいかわかってくると「秩序」がうまれ、正解にたどり着く「成果」がうまれます。
「嵐」を抜けるための有効な手段が、ビジョンを共有することです(と、このブログでも散々書いてますね(大汗))。
不安のその先にどうなるか、そのことに共感できているか がわかっているので、勇気をもって谷を越えていけるのです。
今回は、たまたま正解にたどり着きましたが、確率論やさまざまなケースを考えると、メンバー全員がきちんと参画してすすめることが必要です。
そういう点で、効き脳Aが突っ走ってしまったことは反省しなければなりません。
また、個人においても先述のタックマンモデルでいうと、谷をくぐっていく順番は効き脳D→A→C→Bの順番です。
D、Aは比較的早く谷をくぐっていくのですが、C、Bは時間的に遅れてきます。
したがって、D、Aは先走らないように気をつけなければいけません。
まさに今回はこのことも抜け落ちていました。結果、CとBが優位のメンバーは谷をくぐれていなかったのだと思います。
ということで、まさに、人は強みでやらかす を地で行ってしまいました。
大きな反省から気づきを得た合宿となりましたが、普段偉そうにここで書いているだけにお恥ずかしい限りですm(_ _)m
自分のことは自分が一番よくわかっていないということですね。
日々、修行です。
仮想体験ゲームはチームビルディングを体感するゲームですが、実は、いつもの自分の素をあからさまにする秀逸なゲームなのです。だからこそ、大きな気づきを得ることができます。
そして、その大きな気づきをえられたのは貴重なフィードバックのおかげで、チームビルダーの仲間だからこそです。
とてもありがたいことで、感謝しかありません。
本当はこの件でもう一つ伝えたいことがあるのですが、長くなってしまいましたので、合宿の他のプログラムからの学びと共に次回に書いてみたいと思います。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。