ネコに学ぶ傾聴の極意
最速で成果があがり、持続可能な経営
=自働経営® の実現をサポートする
自働経営®ナビゲーターの梶川です。
今日はちょっと軽めの内容です。
我が家では猫を飼っています。
もう10年になるんですが、結構、話しかけてきます。
一説によると、猫は本来会話しない動物なのですが、飼われている猫は人間同士の会話や猫に話しかけることを経験して会話するようになるそうです。
先日もいつものように話しかけてきました。
不思議なもので、表情やら鳴き声のトーンで何か言いたげなのが伝わってきます。
私がトイレに入ったら追いかけてきてドアの向こうから何か一生懸命に伝えています。
何を言いたいんだろうと思ってこちらも一生懸命に考えていたのですが、ふと、人の話もこんな風に聞いているかな? と思ったんです。
お互いに言語のわからない外国人に町で道を尋ねられたら、表情やジェスチャーや声のトーンなどから何を伝えたいのかを一生懸命聞こうとしますね。
それで結構伝わったりしますよね。
ですが、日本人同士だと、特に夫婦とか会社の社員とかだと、割とおざなりにしてしまっているかもな と思いました。
部下から「○○のことで、△△で困っているんですが」と相談されたときに
「△△だろ?だったら××しておけよ」と簡単に返事してしまったり、
「この○○なんとかなりませんか?」と聞かれて「できないよ」と返してしまったり。
かえって言葉が通じるからその言葉を鵜吞みにして、相手の本当に伝えたいことが伝わっていないことって多い気がします。
本当は「○○のことで、△△で困っているんですが」というときには、私の解決策を知りたかったのではなく困っていることを聞いてほしかったのかもしれません。
「この○○なんとかなりませんか?」というときには、ずーっと言いたかったのを我慢していて、やっとの思いで伝えたのかもしれません。
たぶん、相手の表情や前後の文脈をよく観察していたらわかったんだろうと思います。
上司は聞いたつもりになっている が、
部下は聞いてもらえていない と感じている
このギャップが会社の中に蔓延していたらコミュニケーションがうまくいくとは思えません。
部下が大事なことだと思っていても、どうせ聞いてくれないから相談しても無駄だ と感じていたら情報はあがってきません。
日常業務に追われて忙しい毎日のなかで、相手に共感するのはなかなか大変です。
この忙しい時に とか、タイミング悪いなぁ とか、気を使えよ などなど、頭によぎったり、ついつい口をついてでてしまったりしたことも数知れずです。
そして、部下に向かって(こいつは使えない)なんてレッテルを貼った日には、どんな時も(タイミングが悪い)ように思えるし、(使えない報告、意味のない報告だ)なんて知らず知らずに決めつけてしまっています。
たぶん、上の人を敬う という教育によって、上の人が偉い という構図になり、下は上に合わせるべき なんてシステムが出来上がっているのかもしれません。
しかし、不確実な現代においては現場の情報は日々の意思決定において重要な意味をもっています。
その情報があがってこないということは意思決定を間違う恐れもあります。
そして、その(使えない)とレッテルを貼られた部下も、純粋に仕事に必要な情報を共有しているにすぎず、上司の邪魔をしようなどとは毛頭思っていない という事実ですね。
先の猫の話では、結局真意をつかみ損ねて(猫語はやはり理解がむずかしい!)噛みつかれるという結果になりました。
人同士だったら噛みつくぐらいではすまないかもしれません。
そうならないために、せめて手を止めて相手の顔を見て会話しようと思ったのでした。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。
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