パーパスが大事⁈

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自働経営®ナビゲーターの梶川です。
この週末は霧島温泉に来ています。
初めての鹿児島県上陸です。
途中、塩浸温泉という、坂本龍馬が新婚旅行と湯治を兼ねて訪れたと言われるところにも立ち寄ってきました。
学生時代に司馬遼太郎の「竜馬が行く」を読んで触発された一人として、高知、長崎に続いて3つ目のゆかりの地を訪問することができました。
かつては竜馬のような生き方に憧れましたが、今は、自分はそういう役割ではないような、しかし、出番があったら。。。という感じです(苦笑)。
と、前置きが長くなりましたが、、、
旅の途中のお店で流れたニュースで、パーパスと言う言葉が流れてきました。
ん?パーパスと思ってみてみると、採用を扱っている会社が新卒や転職者にアンケートを取った結果、パーパスを意識する、気に掛けると答えた割合が80%を超えている(すいません、正確な数字は覚えていません)ということでした。
さらに、給与よりパーパスの方が大事 と答えた割合も60%を超えている とのことでした。
へぇ~、結構な高い割合だなぁ と思いました。
こちらでもお伝えしているように、弊社では存在目的を考えました。
なので、パーパスが大事なのは十分承知しているのですが、弊社の社員はこの取り組みをしなかったら、おそらくほとんどがパーパスと言う言葉は知らなかったのではないか と思います。
弊社を比較対象にすることがおかしいかもしれませんが、それにしても、パーパスと言う言葉は思った以上に広まっているんですね。
とはいえ、パーパスと言う言葉もいろんな解釈をされて広まっているような気もしますので、先のパーパスを気に掛ける若い人たちは何を大事にしようとしているのか ということも興味深いところではあります。
弊社で先日、この存在目的に関わることがありました。
ある若手技術社員がお客様からクレームを受ける事態を起こしました。
当然、ミスを謝罪し、再発防止をする というのが通常の流れなのですが、これまでの弊社だったらこういう場合は、営業と技術の管理職がまず謝罪にいく というのが一般的でした。
営業はお客さまとの接点として、技術は管理職が管理責任ということで、お客様にお詫びする一方、部下を守る という思いもあったと思います。
しかし今回、私の方からの提案で、存在目的に照らして判断しよう ということにしてみました。
「関わる全ての日常に思いやりを」を判断基準にしてみよう ということです。
これを決めるプロセスで、思いやり という言葉に含まれることとして、人はミスをしたり、知らずに相手を傷つけたりすることがあるけれども、間違っていることに気づいた時に謝ってくれるような人だったら許せる というやりとりがありました。
こういうことを踏まえて、どうするか を自分で決める ということになり、結果、いつもなら上司が謝りに行き、自分は再発防止を考えるところ、自ら営業と同行し謝罪にいくことにしました。
そう判断してくれて、私は、みんなが大事にしたいことを大事にしてくれたようでうれしく思いました。
そして、本人も、みんなで決めたことだから大事にしよう と思ってくれたと思います。
社長に言われたからではなく。(もうすでに私は社長と呼ばれておりませんが(笑))
私たちはティール組織化するにあたり、いくつかの大前提を置いています。
そのうちの2つが、
・創造的で、思慮深く、信頼に足る大人で、重要な意思決定を下す能力を持っています。
・自分の判断と行動に対する説明義務を果たし、責任を取れます。
です。
今回のことは、まさにこれです。
自分で責任をとる ってあたり前のことだと思います。
ただ、弊社ではそうなっていませんでした。
それを変えるのに、社長の指示命令で変えることもできると思います。
しかし、私はそうしたくありませんでした。
弊社の経営理念にあるように、社員には自分の人生を生きてもらいたい、そのためには自分で決めてもらいたい、だから、みんなで決めた存在目的が必要だと思いました。
今回、その存在目的に沿って判断する ということが始まりました。
私の役割はそういう「場」をホールドしていくことだと思っています。
これからこういう出来事をたくさん経験して私がいなくても「場」がホールドされるようになったとき、私が要らなくなる時かな と思っています。
余談ですが、もし、パーパスをトップが決めていたとしたら、そして、それを判断基準にするとしたら、それはトップがパーパスによって社員をコントロールすることになります。
それはちょっと違うよな と私は思います。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。