社長の選択

働き方改革×チームビルディング

変わりたい社長を応援するブログ
~a Day in the Life~

変わりたい社長のメンタリングパートナー

梶川です。

 

働き方改革やチームビルディングのコンサルでかかわらせていただいている中で、経営者や管理職の覚悟や想いの部分が、変革の成果に対して大きく影響する ということをこのブログでも書いていますし、最近もトピックにしました。

セミナーでも、一番大事なのは経営者の覚悟とお伝えしています。特に中小企業の場合は、社長の意向ですぐに右にも左にも行きますから、社長の思いがビシッと決まれば、時間の長短はありますが、あとは成功しかないと思っています。

 

多くの会社の場合、階層構造で上から下への力が働いています。それは、強烈な指示命令だったり、ダメ出しだったり、部下からすれば時には反発したくなることもあります。それでも、評価査定もあれば文句をぐっと飲みこんで、やり過ごしたり。

管理職と言えども、その上司からの指示命令に従わざるをえません。最終的には、社長以外は社長の顔色をうかがいながら仕事をすることになります。

次第に社長の意に反するような意見は出なくなります。部下たちは、自分の生活が懸かっていますから、あえて反論することはありません。

しかし、この状況は必ずしもお客様のためにはなりません。従って、いつかお客様から見限られることになるでしょう。

また、社員の中にこの状況がおかしいと気づく者もあらわれるかもしれません。お客様のためになっていない、自分を押し殺して働くことがおかしい、などなど。そして、そういう社員は辞めていくかもしれません。

こういう会社では、人手確保のための採用においても学生から見向きもされずに、さらなる人手不足に陥るでしょう。その結果、残った社員にいっそうの負荷が集中し、いずれメンタル不調になるか退職するか という事態になるかもしれません。

 

これは、社長が変わらなかったときの将来の姿。つまり、ビジョンです。

社長が変わらない ということは、何もしていない ということでなく、「変わらない」と積極的に選択しているということです。無意識かもしれませんが、そういうことです。

 

研修やコンサルの中で、会社のことを思っているけど上司に進言できない とか、社長のことを気にしながら発言している方たちがいます。素直に、彼らは楽しく仕事ができているのだろうか と思ったとき、社長はだれからも何も言われないから気楽だな と自分を振り返って思いました。

もちろん、経営という点でいろいろ気をつかったり考えたりしなければいけませんし、それは当然なのですが、人の顔色をうかがわずにやりたいことがやれているという点で、幸せだなと思ったのです。

何か言われるとすれば、市場から退場を命じられる ということなので、いかにお客様に価値提供できるか ということに集中すればよくてシンプルです(中小企業だからということもありますが)。そのためには、社長自身は良く学び、よく遊ぶ。そして万能ではないから、社員の力を最大限発揮できるように考えるのが大切だと思う今日この頃です。

 

社員とともにお客様への価値提供できる会社になっているビジョンと、裸の王様で一見居心地がよいけど将来が危うい会社というビジョン、どちらを選択しますか。