考えて決めるって大変

働き方改革はチームビルディングで実現!

経営者自身のアライメントと組織のアライメントを整えることで
自然に業績があがる会社にする
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。

 

先日、妻と話していたら「梶川土木(弊社)の社員さんって大変ね」と言われました。

いきさつは、と言うと、、、

弊社では今年からの取り組みとして、10%ルールアクションを始めました。

4年ほど前からワークライフバランス活動をチーム制にして取り組んではいたのですが、チームに参加している者、していない者 の間に微妙な溝が出来てきまして、不公平感というほど大げさなものではないのですが、気になっていったんやめました。

それでも、休憩室のリノベーションやテレワーク、BCPなど、興味のある社員たちでチームを作って取り組むことは継続しています。

しかし、どれにも参加していないものは日常の受注業務に取り組んでいるだけで、それ以外のことは仕事ではない という感覚になりがちです。

 

受注業務は、それはそれで今年の売り上げになる大事な仕事です。

しかし、それ以外のことも、未来の仕事をつくるために大事な仕事です。

ということで、グーグルほど立派なものではないですが(そもそもクリエイティブな要素はいらない仕事ですから)、勤務時間の10%は未来の仕事のために使う と銘打って、冒頭のアクションを始めることにしました。

P/L(損益計算書)の仕事だけでなく、自分たちの資産になる仕事をしよう という感じです。

今年設定したテーマは、
継続するものとして
・テレワーク
・BCP
・ルンルン(社内懇親や環境整備など)
新規として
・ブランディング(社内外)
・ペーパーレス(テレワークから派生したもの)
・副業(複業)
の6チームです。

全員がどれかに属して活動することにしていて、これまでのところ、積極的に活動・発信してくれています。

普段はあまり表に出てこない社員が力を発揮していたり、チームとして全体をフォローしてくれていたり、積極的に調べてみたり と、新たな面も見られます。

 

予算的なことは稟議が必要なことと、社内への情報発信を欠かさないことを除いては自分たちで進めてよいことになっています。

情報発信は、いろいろなプロセスや決定について共有することを大切にしていて、そのチームに属していないメンバーからも意見や反対コメントを挙げることができるようにしています。

すべてのチームの目的は、会社及び社員にとって資産になることを生み出すことですから、チームのメンバーだけが良くても、ほかの社員の異論があればそれは解決されるべきこととしてとらえます。

それぞれが、自分たちで考えて、調べて、合意形成して、資産化していく取り組みです。

 

で、冒頭の「大変ね」のくだりにつながるわけです。

考える、決める って大変で、決めてもらったほうが楽な社員もいるんじゃないの? という意味なんですが、それは同意します。

特に会社なんだから、上位職の人が決めてくれたらそれに従いますよ ということはあると思いますし、否定するものではありません。

ただ、弊社の場合は、そうしてもらっている ということです。

というのは、大事にしたいこととして、社員一人一人が自分の人生を生きる ということを掲げているからです。

 

会社の仕事をしている というのはその人の一面です。

そして、人生の一部にすぎません。

一方で、豊かな人生を生きようと思ったら、成長していくことが求められると考えています。

技術だけでなく、人間的にも。

ですので、会社においても、技術だけでなく人間的にも成長できる環境を整えておきたい と私は考えているからです。

決める、選択する というのは、自分で生きる根本ですから、それを敢えて仕事の中でも求めている ということです。

 

上司の役割と責任の放棄ではないか と言われる方もいらっしゃるかもしれません。

その場合は、経験という貴重な資源をだれに配分するか を考えています とお答えします。

経験して、それを振り返って自分に落とし込むことで成長します。

その大事な機会を奪ってはもったいないと思います。

 

とは言え、自己満足になっていないか という考察は必要です。

社員との毎月の面談で感触を聞いたり、共有される議事録やプロセスをよく観察しています。

弊社ではこの手の取り組みをしても、どれくらい評価に反映されるのかは明確ではありませんが(汗)、かなり積極的に取り組んでくれているように感じています。
(決して搾取しているつもりはありませんが、評価(賃金に反映)されるから取り組む のではないのが理想です)

実際、最近の新型コロナ第2波の騒ぎについても身近での確認がありましたが、BCPチーム主体で各種アクションの展開がされ、頼もしく見守っています。

 

今日は、月イチの全社会です。

新型コロナの第2波が騒がれていますが、今年はずっとオンラインでやっており、今日のメニューはこのチーム内でのフィードバック会です。
(ちなみに、毎月の面談も先月からオンラインでやることになりました)

それぞれの強みは何なのか、強みは目標達成のために発揮されているか、、そんなことをお互いにフィードバックしてそれぞれの自己認知をあげていくプログラムになっています。

これがさらに成長を促進すると考えています。

そして個人の成長が会社の成長につながります。

はてさて、どんな感じになるのか楽しみです。

 

それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みくださりありがとうございます。