必要な情報は待っててもあがってこない
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梶川です。
9/6に北海道で地震がありました。
娘と息子が札幌に住んでいるのですが、発災が夜中だったので気づかずに寝ていたところ、娘からの「無事だよ」lineで気が付きました。(息子はニュージランドに1カ月の留学中だったため無事でした)
ひとまず無事だけど、停電してるという状況。娘はその日に帰省してくる予定だったので、JRは?バスは?飛行機は飛ぶのか?電気はいつ復旧するのか?
不明なことだらけでした。
TVをつけてニュースを確認するも、詳しい情報はありません。
JRやバス会社、空港のホームページを確認してもまったく情報がありません。
ひとまず混乱していることは間違いないので、夕方の便ではあるけれど、朝方に空港に向かうように伝えました。向こうではテレビは映らない、ラジオも持たせてなかったので、こちらで情報を集めて伝えるか、ネットの情報を見るしかありません。
札幌駅に着くとJRは止まっている。バス待ちの長い列があるので、ひとまず並んでおく ということで、30分経ったあたりでバス会社の人が運休を告げに来たらしい。ホームページには依然情報なし。
その辺の人たちとタクシー相乗りで空港に向かう指示をだし、運よく3台目くらいに乗り込めて空港に向かっている途中、ツイッターでどうやら空港が閉鎖しているらしいという情報が。それまでは、滑走路は点検の結果無事だ という情報だったのですが、空港ビルが被災しているとのこと。本当に閉鎖されているのかどうかを確認できるのに15分くらいかかって、結果、閉鎖しているので戻ってくるように連絡。
その時点で、テレビでは夜中3時半ころの視聴者が撮った空港内部の映像を流している状況で、現在のことがまったくわからない。
札幌にもどったあとも断水するという情報(これは後にデマだとわかった)があったり、停電復旧がいつになるかもわからないという状況は続きました。
ひとまず本人の無事が確認できているのでよかったですが、音信不通だったらこれだけ不明なことばかりだと不安が募ります。
これは仕事でも同じですね。
情報の精度(確度)を上げようと思うと、いつまでたっても情報がでてこない。
情報を早く上げようと思うと、不確かなことも増える。
発信する側にその気がない、もしくは必要性を感じてないと出てこない。
経営者としては経営判断を下すのに現場の情報が必要です。
ビジネスの形態だけでなく、ケースバイケースで情報に求められるものが異なってくるので、都度、どういう方針で情報を集めるのかを決める必要がありますね。
待ってても必要な(欲しい)情報は上がってきません。
少なくとも、緊急時や新規ビジネスなどスピード感が求められるときは、多少の精度は落ちても素早く現場の情報が集まるようにした方がよいと思います。そういう点では、組織形態も階層構造よりフラットな方がいいでしょう。
そして何より、必要な情報を安心してだせる「場」づくり。心理的安全性の高い組織にしておくための取組みは必須ですね。否定されたり、怒られたりでは情報が出なくなってしまいます。
また、現場が勝手に不要な情報として報告しなかったことが、実は重要な情報だった ということのないように、現場で要否が判断できるようにしておくか、さもなくば共有のテーブルに上がるようにしておくことも大切です。
そういう点で、災害のような緊急時には、その情報を必要としている人たちのための発信内容、発信の仕方を管轄官庁が考えていただけるといいなと、つくづく思いました。あまりにわからなさすぎです。
BCPの観点からもそうですし、弊社のように緊急時に出動する必要がある場合にも困るな と思いながら過ごしておりました。
娘は幸運にも混乱のさなかではありますが、翌日の夕方の便で帰省することができました。ただ、発災時に洗濯していたので、停電により止まって蓋が開かなくなった洗濯機の中に水につかった洗濯物がそのままになっており、来週札幌に戻ったときにどうなっているか。それが不安だそうです。
今週もありがとうございました。また、来週月曜日にお会いしましょう。
Have a nice weekend!