チームビルディングの仮想体験ゲームの威力
働き方改革×チームビルディング
働き方改革はチームビルディングで実現!
人が活きて業績があがる本当の働き方改革を広める
現役経営者でありチームビルディングコンサルタントの梶川です。
入口として「働き方改革」にしろ、「業績を上げたい」にしろ、「社員の問題」にしろ、関わる機会をいただけるときは、仮想体験ゲーム を導入として行います。
5~7人を1チームとして、課題をクリアしてもらいます。
そのゲームは、カードゲームだったり、体を動かすものだったり、その会社の仕事内容などを考慮して決定します。
ゲームですから、楽しく、かつ、必死に取り組んでいただけます。
そして、ゴールにたどり着いたり、着かなかったり。
たいていは、ゴールにたどり着くと 嬉しい、たどり着かないと 残念 な気持ちになりますね。
たどり着けないと、いつまでもそのことの執着している人も、時々いらっしゃいます。
しかし、メインイベントはそのあとです。
個人で振返った後に、グループで共有します。
その時に出てきた気づきが大事なのですね。
・問題の意味がわからなかった
・役割を決めておけばよかった
・情報を共有することが大事だ
・○○さんがリードしてくれて進んだ
・△△ができてから一気に解決に集中できた
・自分は蚊帳の外だった(楽しくなかった)
・その情報、早く出せよ!
などなど。
そして、こう言います。
「ゲームの振り返りでしたけど、みなさん、普段こうやって仕事していませんか?」
そうすると、何人かは はっ とした表情をされます。
仮想体験ゲーム というのは、チームビルディングを体験する意味もあるのですが、組織や個人の実際の取組み方を仮想体験するという意味もあるのです。
そして、それを振り返ることができるので、気づき があるのですね。
ゲーム という形をとっているので、「素」がでます。
個人や組織のメンタルモデルが 「行動」 として表出され、仕事をする上での問題点が明らかになります。
必ずしもゲームの課題が達成されれば 良い のではないのです。
そういうメンタルモデルに向き合いながら、では、どうしますか?ということで、取り組む課題を設定していきます。
目指すビジョンの策定であったり、必要な仕組みを構築したり、ムダなことをやめたり、それぞれの会社、組織のメンバーが必要だと思うことに取り組んでいただきます。
取り組む過程で 話し合い をします。
そこで覚えておかなければいけないのは、どういう結果になるのか ということはコントロールできない ということです。
自律的な組織、自立した社員、を求めるとするならば、それぞれの意見を聴く、対話することが大事です。
ということは、自分とは異なる意見もあるわけで、それを受けとめていくということが必要です。
自分の思うような結論に導いてはいけないので、どのような結論、結果になるのかは、そこに参加しているメンバー次第なのです。
これが、人と組織の問題は「複雑」であって「煩雑」ではない所以です。
「煩雑」(ジグソーパズルのよう)な問題は、要素に分解して整理すれば答えは見つかります。
しかし、「複雑」(ルービックキューブのよう)な問題はパーツが複雑につながっていて必ずしも要素に分解することができないので、原因と結果が一義的に決まりません。ですから、これをやったらこうなる という図式がなりたたないのです。
だったら、解決できないのではないか と思われるかもしれません。
究極を言うと、すべてのメンバーが100%満足(納得)することはできないと思います。個人の集まりですから、そんなもんなんだろう と思っています。
しかし、そこそこ満足(納得)する会社(組織)を運営することはできると思っていますし、そもそも、それすらできていない会社が多いと思います。
どうしたらそういう方向に向かっていくのか。
取組みの考え方や打ち手の決め方はシンプルです。これはチームビルディングで取り組んでいけば対応できていきます。
しかし、結果はケースバイケース。
そこで経営者はうろたえてしまうかもしれませんが、そういうものだと思っておきましょう。
そのことについて、この本の中で武井さんが述べられていたことが なるほど と思う表現でした。
複雑なものを無理やり単純化して扱うのではなくて、複雑なものをそのまんま、どう向き合うか という関わり方(中略)
複雑なものをコントロールするんじゃなくて、ハンドリングするみたいな感じ(後略)
日々、いろいろなことが起きますが、目指すもの(ビジョン)に向かってさえいれば「そんなもんだよね」と思って対応していく感じだと私は考えています。
ただ、それは場当たり的な「できごと」レベルの対応ではなく、システム思考的に対応していくことを心がけています。
それでは、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございます。